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同じフルタイムでも点数に差ができる!? 保育園に入れるママたちの奮闘記

独身時代は「就活」「恋活」に励んだものですが、ママたちが行うのは「保活」。つまり、わが子を保育園に入れるための活動です。

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2016年には「保育園落ちた 日本死ね」という言葉が「ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテンに選ばれたように、待機児童問題が解消されていない地域は少なくありません。子どもを認可保育園に入れることは、まだまだ簡単なことではないようです。

■保育園選考基準の点数制でも違いが出る

認可保育園には定員があり、それをオーバーしたときには各家庭の状況をもとに選考します。両親の勤労状況などの「基準指数」と、家庭事情を考慮した「調整指数」によって決まることが多いです。

これがいわゆる「点数」(ポイント)というもので、点数や項目などは自治体によって異なります。この数値が高いほど入園しやすくなるというのが一般的です。

たとえば、平成29年4月から東京都港区の保育園に入園する場合の基準指数は、週5日以上、つねに1日8時間以上の就労が確認できると「20」ですが、同じ条件でも「内定」の場合では「14」になってしまいます。

また、上記のように「20」の条件で働いていたとしても、3ヶ月以上の勤務実績が認められない場合は、調整指数が「-2」となり、合計点が少なくなるので注意が必要です。

認可保育園に入りたければ、いかにこの点数を増やすかが重要になります。ただし、うその申告は発覚したときに不正とみなされて退園させられるなどの厳しい措置がくだることもあります。なによりも自分の子に「ズルをして入園させた」という気持ちを持ちたくはないですから、点数を稼ぐことための不正申請はやめましょう。

■年齢や申請タイミングによって条件が異なる

Aさん(30歳・1歳児のママ)はシングルマザー。それだけで有利といわれていますが、子どもを認可保育園に入れることはできませんでした。

落ちた原因は待機児童が多い地域であることに加え、「申請したタイミングと子どもの年齢ではないか」と考えています。

保育園には定員があるので、すでに埋まっていれば年度途中での入園を受け付けてくれません。また、0~2歳までは保育士ひとりあたりの担当できる園児の数が少ないため、なかなか空きがないことも多いようです。

Aさんが申請したのは夏で、すでに定員に達していました。そこで翌年の4月には確実に入園できるように、とりあえず「認可外保育施設」を利用することに。いわゆる「無認可保育園」のことです。

「私の住む地域では、無認可保育園を利用していると、付加指数として2点もらえます。月謝が高くて厳しいけれど、やむを得ないですね」

激戦区の場合、この付加指数の1~2点が大きな差を生みます。さらにAさんは、労働時間を増やすなど、点数を増やす努力をした結果、秋の申請では無事に認可保育園への入園が認められたそうです。

無認可保育園を利用すると付加指数があがるかどうかは、自治体によっても異なりますから、自分の自治体の付加指数にどういったものがあるか確認しましょう。

いまでは保活のスタート時期は、妊娠中から始まるともいわれています。早めに自分の住む地域の状況を把握して、対策を練ることが重要となってきます。

■雇用形態を考える

結婚を機に退職したNさん(30歳・2歳児のママ)は、子どもが2歳になるまでには仕事に復帰したいと考えていました。しかし、求職中だったためか点数が足りず、保育園に入れなかったそうです。

「私の住むところでは、育休中も含めて働いている人は10点ですが、求職中では3点しかもらえないんです」

とはいえ、すぐに仕事が見つかるわけではありません。そこでNさんが注目したのが、雇用形態について。保育園の点数では正社員、パートの区別はなかったので、とりあえずパートとして働ける場所を探したといいます。

「パートならすぐに見つかりましたが、週5で1日8時間働ける場所は少なくて…。いまは無認可保育園を利用しつつ、フルタイムで働かせてもらえるよう仕事で実績を重ねています。それ以外でも正社員として働ける仕事も引き続き探しています」

Nさんは4月から入園させたいと考えていますが、まだ結果待ちとのこと。「働いている実績があると入りやすくなった」という先輩ママの声を信じて、認可保育園に入れることを願っています。

■情報収集が要となる

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各自治体によって保育園入園のための条件が異なりますし、同じタイミングで認可保育園を狙うライバルたちの状況によっても、入園できるボーダーラインが変わってきます。

また自治体の調整点数なども年度途中でも変更することもあるので、つねに情報収集をしつつ、できるだけ点数を稼いでおくことが必要です。わからないことがあったら、すなおに各自治体に相談することも有効です。

保活では、ママ友の口コミや経験談が役に立ちますが、なかにはグレーゾーンのテクニックがあるので注意が必要です。また、年度によって状況が異なってしまうこともあるので、同じように活動しても希望どおりの結果にならないこともあります。保活をする同志として、気持ちを共有するくらいでいる方がよいかもしれません。

ネットの情報をすべてうのみにせず、参考程度にとどめながら、ママ自身は全力で対応するしかないのかも。またつい保育園を入れることだけを考えてしまいがちですが、実際に入園してそこで生活するのは子どもです。その保育園の質や運営状況などもしっかり把握することが大切です。

家族のライフスタイルをもう一度夫とも共有しながら、希望園への入園を目指したいですね。
(藤井蒼)