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母乳が出ない!姑・夫が哀れむ「産後うつ」を救ったものとは? 【地球の最北で子育て#04】

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身も心もボロボロになった初出産。昼夜構わず泣き叫び、まさしく「手のかかる赤ちゃんの代表例」タイプだった長男。

睡眠不足が続き、“産後うつ”気味に。そこへ姑から放たれた、とどめの一言……。

今回は、筆者自身の気持ちと身体が回復する過程で、そしてその後様々なママに接する中で実感した「赤ちゃんの世話で最も大切なこと」をお伝えします。


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出産前から「母乳育児のメリット」にがんじがらめ

頭の中で、このような筆者の思う“母乳育児のメリット”が、何度も再生されていました。

母乳には、赤ちゃんの発達に必要な成分だけでなく、赤ちゃんを細菌から守る抗体成分まで含まれているというし、それに授乳中は母子が密着することで、赤ちゃんの情緒面の発達にも良いらしい……。

ところが、出産2日後に退院し、自宅での生活が始まった長男の初めての育児は予想外に大変でした。

病院ではほとんど寝ていたのに、帰宅してからはほとんど「まとまった時間」で寝てくれず、そしてとにかく、よく泣く子だったのです。

その泣き方というのも、真っ赤になって怒り狂ったかのように激しく、一旦泣き始めたら授乳どころではありません。

乳首をふくませようものなら、よけいに激しく泣き叫びます。

昼夜構わず1~2時間ごとに、泣く子を抱っこしてオロオロと歩き回り、落ち着いたところで授乳し寝かす……といった繰り返し。

出産による心身の痛みを引きづったまま、朝なのか夜なのかも分らず、ただただ泣き声に追われ続ける毎日でした。

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目が覚めると悪夢!? 「産後うつ」に姑の追いうち

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目が覚めるたび、「ああ、また悪夢が始まる」次第に、そう思うようにさえなっていました。

身近に出産体験者がいない中、頼みの綱だったのが姑です。

数日ごとに訪ねてくれ、そのたびに自らの“育児体験”について話してくれます。

「お乳が困るほど出てね。シューと水鉄砲みたいに噴出すのよ。病院の待合室で、お乳の足りない“哀れな母親”に、分けてあげたこともあるのよ。」

“姑の噴射”にあずかった赤ちゃんは、その場で一気に眠りについたそうです。

「赤ちゃんってね、たっぷり飲めば、ぐっすり眠ってくれるものよ!」

泣いてばかりの赤ちゃんを抱き、うつろな目で、姑の自信に満ちた微笑を見つめていました。

帰り際、夫にひそひそと耳打ちをする姑の姿が目に入ります。玄関のドアが閉められたとたん、夫に詰め寄りました。

「今、お義母さん何て!? 何て言ってた? 私の母乳が足りてないって言ったんでしょ!」

夫の胸元のシャツをつかみ、泣き崩れました。

“哀れな母親”。

姑と夫の目には、筆者と長男を気の毒に思う“哀れみ”が溢れているように見えました。

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「母乳育児コンサルタント」と出会って変われた

「足りてない……」とつぶやきながら、髪を振り乱し、必死の形相で授乳し続ける筆者を、ある日夫が、“母乳育児コンサルタント”なるものへ連れ出してくれました。

そこで、母乳育児の専門家に、様々なアドバイスをもらいました。

・赤ちゃんの体重が正常範囲で増えているのなら、母乳育児でOK。

・噴射するほど出ていなくても、充分足りる量の母乳は作られるもの。

・1回1回の授乳時間にしっかり飲ませること。赤ちゃんが眠りそうになったら、濡らした麺棒で耳の後ろをそっとさするなどして起こし、飲ませる。

・授乳中の抱き方を変えてみる。フットボールを抱えるような姿勢など。

・授乳以外にも、赤ちゃんを落ち着ける方法を工夫する。例えば、外気にさらす、ベビーマッサージ、ドライブや歌や赤ちゃんを抱いてダンスなど。

初めて“正しい情報”に触れ、具体的なアドバイスを実践することで、次第に母子共に睡眠時間も長くとれるようになり、落ち着いていきました。

 

赤ちゃんの世話で気付いた、大切なこと

5人を育て、また様々なママに出会うなかで実感したことは、母乳であろうと、ミルクであろうと、最も大切なのは、「ママがなるべくリラックスしている」ことです。

不思議なもので、赤ちゃんはママの抱える“ストレス”を感じることができるのです。

長男が頻繁に泣き叫んでいたのも、今では、筆者自身が“ストレスの塊”だったことも大きかったのだろうなと思えるのです。

冒頭にあげた“母乳育児のメリット”についても、今はミルクであろうと、母乳の成分に近いものが作られています。

また、ミルクならパパが授乳できたり、ママが赤ちゃんの世話を一休みできるといったメリットもあります。

 

「母乳が出ていない」とママが身体を強張らせ、睡眠不足でイライラしながら赤ちゃんに接するよりも、リラックスした状態でママが接する方が、赤ちゃんにもよほどメリットがあるでしょう。

ママがゆったりと赤ちゃんに接することのできるよう、環境を整えていきたいですね。

次回は、5人の世話を通して筆者自身10回以上患った“乳腺炎”の体験についてお伝えします。

お楽しみに!

 

【参考・画像】

※ 「親のストレスマネージメントの大切さ」 – ユア子育てスタジオ

※ Romanova Anna、Iakov Filimonov / Shutterstock