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磨き残し注意!歯科医師に聞く「子どもが虫歯になりやすい歯」のケア

子どもの歯が生えそろってくると、いよいよ虫歯が気になってきますよね。嫌がる子どもをなんとかなだめながら、きちんと歯磨きさせようと懸命になっている人も少なくないと思います。

そこで今回は、富山県小矢部市で渡辺歯科医院の院長を務める歯学博士の渡辺智良先生に、子どもの歯磨きで盲点となる部位とその対策を教えてもらいました。

わが子のオーラルケアのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

 

■奥歯と奥歯の間は8割の親が磨いていない!?

そもそも、子どもの歯磨きはどのようにやっていますか?

恐らく子ども用の歯ブラシに、ジェルタイプの子ども用歯磨き剤をつけて、大人と同じようにゴシゴシと磨いている人が多いかと思います。

もちろん、その磨き方自体は間違っていないのですが、奥歯と奥歯の間のすき間はどうでしょうか?

渡辺先生によると、子どもの虫歯は「年齢で発生しやすい部位が違う」そう。1〜2歳では前歯と前歯が隣り合う面や、歯茎との境目が要注意だと言います。

とはいえ、この時期はまだまだ虫歯のある子どもは少数派。厚生労働省の「平成23年歯科疾患実態調査」を見ても、1歳児で虫歯のある子どもは0%、2歳児で7.5%と、極めて少ないと分かります。

しかし、3歳以降は要注意で、3歳で25.0%、4歳で34.8%、5歳で50.0%と半数近くにまで増えてしまいます。

さらに、3歳ごろは奥歯のかみ合わせの凸凹部分に加えて、奥歯同士ののすき間にも虫歯ができてしまうそう。

「4〜5歳で虫歯のある子どもが一気に増えている理由は、3歳ぐらいにできた奥歯と奥歯の間の虫歯が、発見しにくいために、遅れて見つかってくるからではないか」と、渡辺先生は指摘します。

「みんな、歯と歯の間に虫歯をつくってくる」と、多くの子どもが歯と歯の間のケアを怠りがちと実感しているそう。わが子の歯と歯の間をしっかり磨けていない親が多いのかもしれません。

 

■奥歯専用のフロスが便利

では、奥歯と奥歯のすき間を磨くためには、どのようにすればいいのでしょうか? 普通の歯ブラシでは全く磨けませんよね。

それはズバリ、歯間ブラシやフロスを使うといいそう。とくに二股に分かれたスティックの先端に、汚れをかき出す糸が張られた奥歯用のフロスが便利とのこと。

筆者も渡辺先生に言われて、先日2歳児の娘に生えそろった奥歯のすき間に奥歯用フロスを入れ、何度か左右にこすって優しく引き抜いてみると、食べかすが出てきました。肉眼では見えない歯と歯のすき間に、食べかすが意外に残っているのですね。

『子ども医学館 キッズ・メディカ安心百科』(小学館)によれば、

<乳歯は、永久歯にくらべ、つくられる時間も短く、エナメル質も未熟です。また、歯の頭の部分が大きく、歯と歯が面で接触しているため汚れがつきやすく、虫歯になると進行が早い>(『キッズ・メディカ安心百科 子ども医学館』より引用)

のだとか。

歯と歯のすき間の食べ残しや歯垢を放っておくと、容易に虫歯になってしまいそう。

自分自身に歯間ブラシやフロスを使う習慣がない人は、自分も一緒に始めてみるくらいの気持ちで、子どもの奥歯をケアしてあげてくださいね。

 

いかがでしたか? 子どもの乳歯は、食べものを噛むためだけのものではなく、あごを成長させる、顔の形を整えるなど他にも重要な役割を果たしているそう。

さらには正しい姿勢や言葉の発音にも関係してくると言います。これからは、奥歯のかみ合わせの部分だけはなく“すき間”にも注意しましょう。

 

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【取材協力】

※ 渡辺智良・・・歯科医。歯学博士。日本歯周病学会歯周病専門医、日本補綴歯科学会専門医。現在は富山県小矢部市にある渡辺歯科医院で一般歯科、歯周病専門治療、インプラント、予防歯科、小児歯科、義歯(入れ歯)を担当。

 

【参考】

平成23年歯科疾患実態調査 – 厚生労働省

※ 小学館・家庭医学館編集委員会(1999)『ホーム・メディカ 家庭医学館』(小学館)