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正しい理解が大切!産婦人科医が語る「紙ナプキンと布ナプキン」の選択

皆さんは毎月の月経のとき、紙ナプキンと布ナプキンのどちらを使っていますか?

どちらのナプキンにも特徴がありますが、こうしたナプキンについては、最近、ネットなどで信憑性が疑われるような情報や噂も流れているよう。怪しげな情報には注意が必要です。

今回は、昨年行われたバイエル薬品主催の勉強会『ヘルスリテラシーサミット2016~女性が輝くための月経マネジメント~』での、産婦人科医・医学博士の宋美玄先生のお話を参考に、月経用ナプキンに関する情報の正しいとらえ方についてお伝えします。

 

布ナプキンのメリットは?

月経のたびにナプキンで肌がかぶれてしまうお悩みのある方の中には、“布ナプキンにしたらかぶれなくなった!”という方もいるかもしれません。

赤ちゃんでも、布おむつならかぶれないが紙おむつだとかぶれる、ということがありますから、大人の女性でも、自分の肌には紙は合わないけれど布なら合う、という方もいるでしょう。

宋先生によれば、「こうした“紙ナプキンでかぶれる方”にとっては、布ナプキンが合うこともある」とのこと。これは布ナプキンのメリットといえます。

また、“布ナプキンをつけている方が快適”“月経の不快感や痛みが和らいで楽”などという声を聞いたこともあります。

宋先生によれば、実際のところ、こうした快適性や痛みに関しては、あくまで個人の感覚なので、“どちらが快適”といった単純比較はできないそうです。

たしかに、不快感が和らいだとしても、そのときの体調のせいなのか、ナプキンの違いによるものなのか、客観的な判断はできませんよね。ただ、不快な生理の時期を快適に過ごすのに、“布の方が自分には合っている”ということであれば、使うメリットがあるといえそうです。

 

トンデモ情報があるのも事実

ただし、宋先生によれば、布ナプキンに関して、医学的な根拠がない、明らかにおかしいと思われる情報も流れているのだそうです。

たとえば“布ナプキンを使うと経血量が減る”という情報。聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?

宋先生によれば、「利用するナプキンの素材(紙か布か)の違いで経血量が変化する、減少するなどということは、あり得ない」とのこと。これは、根拠のない情報であるのだそうです。

また“ケミカルナプキン(紙ナプキン)を使うと、高分子ポリマーが経皮的に体内に入る”といった情報。これも聞いたことがある方はいるかと思います。

ですが、これも医学的に全く根拠のない情報であるとのこと。そもそも高分子ポリマーは分子量が大きいわけですから、「皮膚から体内に入ることはない」とのことです。

こうした情報のために、“経血量が多いのは紙ナプキンのせい?”“紙ナプキンの有害物質が体内に入ってしまったのでは?”などと不安になっている方もいるかもしれませんが、そうしたことはないそうです。紙ナプキンを使っている方も、まずはご安心ください。

布ナプキンのデメリットは?

布ナプキンにはメリットだけでなく、もちろん、デメリットもあります。選ぶのであれば、買う前にデメリットも認識しておいた方がいいでしょう。

まず、「洗濯の仕方が不十分だったり、きちんと乾燥させていなかったりして、清潔な状態を保つことができていなければ、使い捨てナプキンに比べ、衛生面の問題が生じる可能性がある」とのことです。

ですから、布ナプキンを使うのであれば、正しくきれいに洗い、しっかり乾燥させて、清潔を保つことが重要です。

また、“布ナプキンを使うと身体が温まる”という情報を聞いたことのある方がいるかもしれませんが、この内容は、必ずしも正しいとはいえないとのこと。

綿素材の布ナプキンが血液で濡れた場合、綿は一度濡れると乾きにくいですから、濡れたところから体温を奪われてしまう可能性があるとのこと。むしろ、身体が冷えてしまうことも考えられるそうです。

メリットだけでなく、こうしたデメリットがあることも知っておくことが大切です。

 

手間はかかるけどゴミは減量できる

ということで、布ナプキンについて巷に流れている情報の中には、根拠のないもの、信憑性の薄いものもあるのです。正しい情報を知った上で選ぶのが重要です。

ただし、現実的なこととして、使い捨てナプキンを使えばゴミが増えるし、布ナプキンを繰り返し使うのであればゴミは減る、ただし洗濯の手間はかかる、ということだけは、誰が考えても明らかなことですよね。

選ぶ際には、こうしたゴミや手間のことも意識なさってみてはいかがでしょうか。

いずれにしても、何が正しい情報なのか、あやしい情報なのか、ということをきちんと知っておきたいですね。

 

いかがでしたか? 布ナプキンは、色や柄もさまざまですし、楽しい気分になったり、癒されたりしそうな、素敵なアイテムだと思います。紙ナプキンも、日々進歩していて、とても使いやすくなっていますよね。

どちらも、開発した方は、女性が月経期間をより快適に過ごせるように考えて作ったはず。それなのに、不確かな情報で、不安な気持ちにとらわれながら使うのでは、どちらを使うにしても月経の期間がつらくなるばかりで、もったいないのではないでしょうか。

正しい情報をもとに、自分の身体やライフスタイルに合ったナプキンを使って、ぜひ月経期間中をより快適に過ごしてくださいね。

(ライター 川口沙織)

 

 

【参考】

「カラダのミカタ」女性の健康サポートプロジェクト – バイエル薬品