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2歳児の「脱・YOUTUBE」大作戦 #23

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自身の不妊治療奮闘記を綴った『俺たち妊活部』の著者で、妻の壮絶な産後ウツを経験した村橋ゴローが、わが子(愛称グラ太)の育児に日々奮闘し、パパとなっていく育児連載シリーズ『ゴローパパの泣き笑い育児』。

今回は“2歳児の「脱・YOUTUBE」大作戦”についてです。

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「スマホ」は子育ての禁断の果実である

“スマホ育児”という言葉がある。

電車の中でグズられたときなど、子どもの大好きなスマホを与えて気をそらすというものだ。瞬間的に機嫌を直してくれるので便利なものだが、大人ですらダラダラといじってしまう。

それを「無闇に子どもに渡して、いいわけない。」ということは理屈でわかっていても、つい渡しがちだ。スマホは、子育てにおいて禁断の果実だからだ。

 

素人の動画に「つまらない」と怒り出す息子

僕も、最初はよかれと思ってやっていた。2歳7ヶ月になる息子は、大の“トーマス”好き。もちろんテレビアニメは毎週録画し一緒に観ていたが、そのうち「他にどんなものが転がってるんだろう?」と興味が湧き、一緒にYouTube散策をしたのがきっかけだった。

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そのうち彼は、YouTube内にたくさんある「トーマスのオモチャで遊んでみた」系の動画が好きになり、そればかりをせがむようになった。

しかし、ここで初めて、YouTubeが子育てに適さない理由を知る。

彼も最初は楽しく観ているのだが、皆さんも承知の通り素人の上げた動画のレベルなど、たかが知れている。そのうち彼は「これはつまらない」と言い出し、次の動画をタップする。それも好みではないらしく「つまらない」と怒り出す。

 

最初は楽しく観ていたのに、それが原因で怒り出す。

そして次から次へとタップできるから「与えられたひとつのもので楽しむ工夫をしない」、このふたつの点で、こりゃあヤバイぞと気が付いたのだ。

そして、とんでもないものを与えてしまったものだと、心の中で彼に詫びた。

 

さて、そこからYouTube禁止にしたのだから、彼は怒った。そりゃあそうだ、昨日まで観せてくたものを急に「ダメ」と言われたって2歳児が納得するわけない。では、どうやって諦めさせたのか?

 

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代わりのものを提示することで「脱・YouTube」に成功

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ここからは闘いだ。しかし意外にも、そう長い闘いではなかった。

とにかく、YouTube以外にも楽しいことが、世の中には溢れていることを教えるしかなかった。まず彼はYouTubeを観たいときは「おもちゃ観たい」と言う。

そう言われたら、「おもちゃは見るものじゃなく遊ぶものだよ」と返し、率先して彼と遊ぶようにした。「ダメ!」の一点張りはやめ、代わりのものを提示するようにした。

スマホに頼りたくなる電車での移動時も「おもちゃ観たい」と言われたら、電車好きの彼の個性を活かし、「運転手さん、観に行こうか?」、「電車の探検する人ぉ~!」などと気をそらせ、新しい遊びを提示させる。これを積み重ねること1ヶ月あまり、たった30日で彼は徐々にYouTubeの存在を忘れるようになったのだ。

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また、この言葉も効いた。

 

「パパは、その遊び嫌い」

 

彼は、僕と遊ぶことをとても楽しみにしてくれているので、この言葉は効いた。その都度その都度、他の遊びを提示しなければならない面倒さは少しあったが、もともと子どもは遊びの天才だ。

こちらが提示した遊びをどんどん勝手に派生させ、楽しんでいる。しばらく見ていなかった絵本を引っ張り出してきて、「読んで!」と言うようにもなった。

つまり、スマホに詰まっている遊びより、子どもの想像力のほうが豊かなのだ。そして、こうも思った。スマホを渡してしまうことで、その想像力を潰してしまいかねない、とも。

スマホと子どものいい関係、それを構築させてあげるのは、イマドキの親の使命なのかもしれない。