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ママたちはなぜ「恋愛ドラマ」よりも「2時間ドラマ」にハマるのか?

筆者は、10~20代のころは恋愛ドラマに胸をときめかせ、お仕事ドラマでバリバリ働く女性にあこがれていました。しかし、30歳を過ぎたあたりから、サスペンスやミステリーが中心の「2時間ドラマ」のおもしろさに気づいたのです。それまではむしろ、避けていたはずなのに…。

そういえば、私の母もよく、2時間ドラマを見ていました。年を重ねるほどに、おもしろく感じるようになるのはなぜ? 筆者の体験談も交えつつ、“ママたちのリアルボイス” を紹介します。

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■忙しいママは連続ドラマを見る暇がない!?

まずは、もっとも身近な2時間ドラマのファンである、母に聞いてみました。

「2時間ドラマはシリーズものでも、1回完結でしょ? 毎週見ないといけないプレッシャーがないから、気軽にみられるのよね。子どもが小さいうちは手がかかるし、テレビを見る余裕はない。連続ドラマは1回見逃すだけでストーリーについていけなくなっちゃってから見なくなったわ」

私の幼児期は昭和50年代。ビデオデッキが普及し始めたころでしたが、我が家にはまだありませんでした。そのため、リアルタイムで見られなければ、再放送されるまでおあずけ…。育児が忙しかった母には、連続ドラマを見るのが難しかったようです。

「それに、結婚して子どもができると、恋愛ドラマが自分とは別の世界のように感じたのよ。役者も自分より年下だし、子どもっぽく感じちゃって。うまくいきかけるとライバルが出てきて、すったもんだがありながらも結局うまくいく、大人になると現実ではありえないと思えてしまうし、共感できなくなっちゃう」

母がこんなにすれていることに驚きましたが…。たしかに、現代でも恋愛ドラマの主役を演じるのは、20代の役者が多いかもしれません。ちょっと子どもっぽいなと感じる気持ちもわかります。

■気づけばハマってしまう理由とは? ママたちの声

昭和の母親ではなく、現代のママたちはどうでしょうか。職場や学生時代の友だちなど、さまざまなママに問いかけたところ、「私もいつの間にかハマっていた!」という意見が続出。そのポイントについて考えてもらいました。

・「医療ドラマがはやったけど、看護師の私は現実を知っているので…。大げさだと思っちゃうんですよね。仕事も思い出しちゃうから見たくないかな。2時間ドラマにも医者は登場するけど、医療だけでなくサスペンスや旅情、ラブコメなど、いろんなテーマが盛り込まれているから飽きないんですよね。それに、途中で人間関係や事件の経緯を整理してくれるから、家事などで途中を見られなくても、ついていけるのがいい!」(28歳・1歳児のママ)

・「忙しい日々を過ごしていると現実逃避したくなるけど、家庭を持つとふらっとひとり旅なんて無理。旅番組を見て癒やされることが増えました。2時間ドラマも温泉地や京都など、都会以外が舞台になることが多く、景色も含めて楽しんでいます」(38歳・小学3年生のママ)

・「殺人なんてめったに起きないことが毎週のように起きる。物騒だけど、フィクションとわかっているから楽しめる! そんな非現実的な世界のほうが、現実逃避しやすい」(39歳・3歳児のママ)

・「謎解き要素もあるし、なぜか犯人が崖で犯行を告白するなど、ツッコミどころも満載。ドキドキもするし、思わず笑っちゃうシーンもあって、よくできてるなーと思う」(33歳・小学2年生のママ)

・「2時間ドラマの主人公は、アラフォー以上が多くないですか? 若い子が出てくる連続ドラマもおもしろいけど、自分と同世代または年上のほうが共感できるようになりました」(40歳・小学1年生のママ)

・「休日の昼間、スポーツやニュースしかやってないからザッピングしていたら、2時間ドラマの再放送をしていました。ほかにおもしろそうな番組がなくて仕方なく見ていたのですが、結構おもしろいんですよね。今までおばさんくさいと思って避けていたけど、全然そんなことない! 今ではゴールデンタイムの放送も楽しみにしています」(39歳・小学1年生のママ)

2時間ドラマの中盤では、これまでの事件を振り返ります。ホワイトボードに貼られた関係者の写真を見ながら、犯人を推理するシーンを見たことがあるのでは。

これは、途中を見逃した人でもついていけるようにしているという説も。忙しいママにはありがたいシステムですね。

「若い恋愛にときめかなくなる」というのはちょっと切ないけれど、それだけ今が幸せということではないでしょうか。

ママになると、さまざまな事情で連続ドラマを見続けることが難しくなることも。それでもドラマを楽しみたいママにとって、2時間ドラマはちょうどいいのかもしれません。
(藤井蒼)