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「ひよっこ」14話。泣きながら笑った神回

連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第3週「明日に向かって走れ!」第14回 4月18日(火)放送より。 
脚本:岡田惠和 演出:黒崎博

14話はこんな話
聖火リレー企画を携えて、みね子(有村架純)、三男(泉澤祐希)、時子(佐久間由衣)は、青年団を説得に行く!

お父さん、決戦の日です
“泣くのはいやだ、笑っちゃおう” ではあるものの、人間は、嬉しいときも泣いちゃうものだと思った14話。
前夜は春の嵐が吹き荒れ、関東では今年初の夏日になるかもというくらいの気温が上昇。「ひよっこ」の視聴率も上昇してほしい。

「運命の日曜日」(増田明美のナレーションより)、みね子が、めっちゃ緊張して、まるで宝塚音楽学校の生徒さんが校舎の廊下を90度で曲がる規則の様に、道をかちっと直角で曲がるところがかわいかった。
三男(泉澤祐希)と時子(佐久間由衣)は親に内緒で青年団に行くが、みね子のとこは家族に応援されて出かけるところも谷田部家の結束を感じる。でも、結局、三男と時子のお母さんたち(柴田理恵、羽田美智子)にバレるところがほのぼの。

お父さん、決戦の日です
決死の覚悟で提案した聖火リレーをいともたやすく「くっだらねー」「ばかばかしい」「ムダだムダ」と却下する青年団のひとたち。
だが三男は「村出ていくんだから余計なお世話」と言われてカチン。
農家の三男坊には居場所がない。村が大好きなのにいられないのだと、
時子だって、村にいて夢が実現できるならそれにこしたことがないが、それが無理だから村を出るのだ、
また、みね子のお父ちゃんのように、村を思いながら、東京で働いている人もいると、自分たちの立場を主張。
谷田部家の次男・宗男叔父さん(峯田和伸)が婿にいっているのもそういう事情なんだろう。

「村は住んでる人間のためだけにあるわけじゃねえよ。
心の中でずっと村のことを思ってる人のものでもあるはずだ」(三男)
涙ながらに頭を下げる3人。
通常、ここで、じーんっとなって、ものごとが解決するもの。
だが、「ひよっこ」はそうじゃなかった。

三男の兄で、青年団団長(尾上寛之)が「自分たちのことばっかり考えて、産まれたときからここ出ていくことなんかできねえ運命の人間のことは考えねえのか」と反論(でもすでに涙目)。

あまりの正論に、みね子は「お父さん、なんだかわたしたちは打ちのめされてしまっています」とお父さんに向かってつぶやくしかない(でもすでに団長は涙目なのだ)。

ちょっとどうなるの〜〜と思ったら、青年団のひとたちが俄然はりきり出して、企画を現実化させるべく立ち上がる。
「やってやろうじゃねえか 奥茨城村ここにありってな」
一気に盛り上がる空気。青年団ができる人たちの集まりであることがわかる。
「お父さん、やりましたよ、やりました」とみね子。

みんなのはからいで、アンカーはみね子に決まった。
事情を知っている知ってないにかかわらず、東京に働きに行っている実お父さん(沢村一樹)が観るといいなという祈りにも似た思いは、誰もがもっているのだろう。

もう、涙、涙です。泣きながら笑っています。泣きながら笑うのは、最も幸福な瞬間ですね。
「木俣冬)