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「ひよっこ」16話。やたら毒舌なアナウンサー

連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第3週「明日に向かって走れ!」第16回 4月20日(木)放送より。 
脚本:岡田惠和 演出:福岡利武  視聴率:  %(ビデオリサーチ社調べ 関東地区)前日比

16話はこんな話
聖火リレー大会の様子がテレビで放送され、谷田部家、助川家、角谷家がそろって鑑賞する。


聖火リレーの放送、「ほんの短い時間」とナレーション(増田明美)は言っていたけれど、そこそこみんな映っていて、よかった、よかった。
時子(佐久間由衣)がドキドキしながら見ていたら映らなくてがっかり、みたいな流れになるんじゃないかと思ったら、そんなことはなくてホッとした。

ただ、アナウンサー(声・茂木淳一)が、「村一番の美人さんであります」と持ち上げた後に「夢の翼が折れないことを祈ろうではありませんか」と落し、「スタイルの向上には目をみはるものがある」と持ち上げた後に「どうか翼が折れないことを祈るばかり」とまた落とすという仕打ちに、時子はいささかむくれてしまう。
アナウンサーはこれ以外にも、「人里離れた小さな村」 「便乗する」「あやかろうと」「いかにも農家の三男坊という顔をしています」「孫を応援するおばあちゃん」「これでも昔は」「侮れませんな」などと、なんとなくバカにしたような表現を重ねる。なぜだ。こんなことあっていいのか。

それでも奥茨城村のひとたちは「東京から見たら そんなものだ」と諦め気味(涙)。

この放送で得したのは、
青年団団長の太郎(尾上寛之)。聖火リレーの企画を自分が言いだしたみたいにカメラに向かって語っていた。
「これが政治っつうもんだ」そうです。

あと、「村の重鎮」といわれたお祖父ちゃん(古谷一行)と「めんこいねえ」と言われたちよ子(宮原和)。
なんといっても、みね子。
アンカーが女性であることで「新しい時代の女性を象徴しているかのようです」と言われたうえに、実お父ちゃんのことを思って走っているという気持ちまで代弁された。
「お父さんへの思いが届くことを祈るばかりです」
アナウンサーもここだけは悪意なし。あーよかった。やはり、自分のことではなくて他人のことを思う気持ちが大事なのですね。

放送が終わって気が抜けて、ちょっとしんみりしてしまった3家族。
宗男(峯田和伸)が、自分のことを紹介されてないことに不満を言い出すのは、場を和ませようと思ったのだろうか。
時子のお父さん(遠山俊也)が映ってなくて影が薄いとからかわれて、なんとなくみんな笑顔になる。
盛り上げ役、いじられ役などの役割分担ができている感じだ。

そして、1964年10月10日、東京オリンピックの開会式が行われる日。
畑仕事のあと、谷田部家みんなでテレビを観て、ほんものの聖火ランナーが聖火台に火をつけるところで盛り上がる。
「おねえちゃんがやったやつだ」と皆誇らしげ。よかったよかった。
さらに、ちよ子と進(高橋來)は千駄ヶ谷の国立競技場を「ここお父ちゃんがつくったんでしょ」「父ちゃんすっげー」とはしゃぐ。
東京だけがすごいのではないということを、岡田惠和は繰り返し描いている。

妹と弟は何も知らないが、みね子は重いものを背負ってしまい、夜、空を見て涙してみたり。
そしてついに「みね子は決めました」と、何を決めたのか気になって、17話が待ちきれない!
(木俣冬)